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さがす人、つくる人の住まい

マイホームの外観や間取り、インテリアなどをイメージすることは、

家づくりの大きな楽しみ。ですが、四季を通じて快適に暮らせる住まいに…と考えると、

住宅工法や建築構造について、ある程度は理解しておく必要がありそうです。

「構造計算」というキーワードのもと、近年は耐震性の問題がクローズアップされていますので、マイホームを建てる際にも、我が家をどのような構造で建築するかという問題は大きな関心事だと思います。

一般的に住宅の構造(躯体)は「木造」「コンクリート造」「鉄骨造」の大きく三つに分類されます。一戸建て住宅の場合は、「木造」が七~八割を占め、次に「鉄骨造」「コンクリート造」の順になります。

夏涼しく、冬の寒さの厳しい道東に暮らす私たちとしては、とにかく暖かくて、大きな地震にも耐えられる住まいが理想ではないでしょうか。

そこで今回は、住宅工法と断熱についての基礎知識を合わせてご紹介したいと思います。

 

■木造住宅

1)木造軸組工法(在来工法)

木造住宅のなかで最も普及している工法で、木材の柱と梁などを縦横に組み上げて建物をつくります。

木造軸組工法は、日本の伝統的な木造建築工法の発展したもので、木造在来工法ともいわれます。基本的に、柱、梁、筋交い、火打ち梁といった縦横斜めの木の軸で各方向から加わる力に対抗する躯体構造になっています。

【主な特徴】
◎外観デザインは和風、洋風、和洋折衷など多彩に対応。
◎筋交いの入っていない壁には自由に開口部を設けられる。
◎障子や襖で部屋を連続させることができる。
◎リビングや玄関に、大きな吹き抜け空間を作れる。
◎狭小変形地でも無駄なく家が建てられ、増改築も容易。

 

2)2×4(ツーバイフォー)工法

カナダなど北米で発達した工法で、日本では昭和49年に建設省が技術基準を定めてから、国内に普及しました。

2×4工法では床、壁、天井の各面(6面体)で躯体を支え、さらに各面に枠組み材と呼ばれる木材を一定間隔で並べ、その上に構造用合板を打ちつけて作られます。

2×4とは2インチ×4インチ(38 mm×89 mm)の規格材を使用することの意。(2インチ×6インチの規格材を使用する2×6工法だと、さらに耐震性がアップします。)

【主な特徴】
◎加わる力を面に分散し、一ヵ所に集中させない構造で、耐震性に優れている。
◎構造用合板による断熱性や気密性の向上が図れる。
◎施工が簡単で工期が比較的短い。
◎内壁に石膏ボードを張りめぐらすので、火災の時火の回りが遅くなる。
◎開口部に制約がある(ひとつの面の4分の3まで)。

 

3)プレハブ工法(ユニット工法)

木材をベースにしたパネルをあらかじめ工場で作り、木造軸組工法(在来工法)の軸組に内外壁として取り付けて建物を建築する工法。

【主な特徴】
◎品質が安定し、工期が大幅に短縮できる。
◎耐震性、気密・断熱性に優れている。
◎耐火性に優れている。
◎間取りやデザインの自由度が低く、増改築しにくい。
◎屋根の形状が無落雪のフラットタイプが多い。

 

■コンクリート造

鉄筋コンクリート造

RC工法とも呼ばれる。現場で鉄筋を配し型枠を組んで、コンクリートを流し込み、構造体を作ります。

躯体を鉄筋コンクリートの柱や梁で構成する「ラーメン(ドイツ語で枠の意)工法」、これを壁や床で構成する「壁式工法」、工場で生産されたコンクリートパネルを現場で組み立てる「PC工法」と、構造形式は三種類に分類されます。

【主な特徴】
◎耐震・耐火性に優れている。
◎重厚感・高級感がある。
◎ラーメン工法であれば間取りの自由度が高い。
◎木造と比較してコストが高く工期も長い。
◎躯体が重いので軟弱地盤には向かない。

 

■鉄骨造

軽量鉄骨造

木材のかわりに軽量鉄骨で躯体を作る工法で、鉄骨造の主流といえます。こちらも構造形式は三種類に分類されます。

軽量鉄骨の柱と梁で軸組みを構成し、工場で生産したブレース入りの耐力パネルを取り付ける「ブレース工法」、軽量鉄骨の枠材に面材を張り込んだパネルを工場生産、床・壁・天井を現場で6面のボックスにする「パネル工法」、さらに、工場で生産されたユニットを現場で組み立てる「ラーメンユニット工法」の三つです。

【主な特徴】
◎木造と比較して耐震性が優れている。
◎品質が安定しており、施工の精度が高い。
◎躯体が軽く、軟弱地盤でも施工できる。

 

最近は「高気密・高断熱」というフレーズがすっかり定着しましたが、気密と断熱の違いはご存知ですか?

気密とは、熱が「すきま」から移動するのを防ぐこと。また、断熱とは、熱が「建築部材」を伝わって移動するのを防ぐことを指します。

つまり、厳しい冬の寒さにも負けない暖かな家づくりには、床、壁、天井やドア、窓から熱をなるべく逃がさない工夫が必要になるというわけです。

今回は、事例の多い木造住宅に関する断熱工法のなかでも特に「壁」と「床」をピックアップしてご紹介しましょう。

 

■木造住宅の「壁」断熱

1)内断熱工法

木造住宅は壁の中が空洞になるので、繊維系のグラスウールやロックウールなどを空洞部分に充填する「内断熱工法」が昔から広く普及しています。

この断熱材は燃えにくく比較的安価なので一般的に外断熱工法に比べて工費を抑えるメリットがあります。

2)外断熱工法

最近になって多く見られるようになったのが「外断熱工法」。壁の外側に断熱材を貼る方法で、断熱材の空白部分がなく熱を逃がしません。

断熱材は発泡プラスチック系のボードが一般的ですが、下地があれば繊維系も使えます。ただし、発泡プラスチック系は燃えやすい製品が多く注意が必要です。

外断熱工法は家の形が単純なものに向いており、施工精度が高くなります。また、外装材は断熱材の上から張るので軽い素材が適しています。

3)付加断熱工法

内断熱工法と外断熱工法を組み合わせたもので、内断熱工法を施した上に、さらに20~50mm程度の薄い断熱材を外張りする工法です。この工法だとエネルギーの浪費が少なく暖かい住空間が実現できます。

 

 

■木造住宅の「床」断熱

 

1)床断熱工法

 

木造住宅では床に断熱材を入れる「床断熱工法」が一般的です。この工法の場合、床下は土が露出して屋外扱いになります。

 

 

2)基礎断熱工法

 

対して、床下空間を有効利用できるのが「基礎断熱工法」。 地面に断熱材を張り、その上にコンクリートを敷けば、床下空間は屋内扱い。収納スペースなどとして有効活用できます。ただし、室内の床温度が若干低くなるため、床が冷たく感じるケースがあります。

 

 

3)スカート断熱工法

 

さらに、基礎を考える場合、とくに道東において問題になりやすいのが、土が凍った時に地面が持ち上がる「凍土現象」。この現象を抑えるには「スカート断熱工法」が有効です。

この工法は家本体とその周囲の地盤を断熱することで、必要な基礎の深さをなるべく浅くし、コストを軽減します。ただし、軟弱地盤などでは利用できません。また、この工法は基礎断熱工法との併用が原則であり、床断熱工法の住宅には適用されません。

 

 

 

 

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