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さがす人、つくる人の住まい

温室効果ガスによる地球温暖化やガソリン価格の高騰など、今やわたしたちの暮らしに「エコロジーな生活」は欠かせないものとなっています。しかし、わたしたちができることは資源のリサイクルや節約ばかりではありません。

最近は住宅設備や住宅そのものをよりエコロジカルなものに替えるなど”環境とお財布に優しい“エコなものを選ぶ方が増えているようです。

 


今や光熱費を抑える省エネ対策として、高気密・高断熱の住宅を選ぶことは、住宅建築を考える人にとって常識となっています。さまざまな最新技術を導入した省エネ住宅は、かねてより各住宅メーカーの開発課題となっており、高気密・高断熱住宅は1973年のオイルショックを契機に急速に関心が高まりました。

その考え方は、まず、壁・床・天井・屋根に断熱材を施工する断熱化から始まり、次に、熱が逃げていく窓・ドアなどの開口部や隙間対策を考えた気密化へと進展しました。壁の断熱材に関しては代表的なグラスウールの開発が急速に進んだほか、開口部の気密化についても二重サッシ・複層ガラス・UVガラス・断熱ドアの開発がおこなわれています。

高断熱住宅は、住宅の内と外の熱の伝わりを防ぐことにより、夏には外の熱気の侵入を防いで室内の涼しさを外に逃がさないほか、冬も同じように外の冷気の侵入を防ぎ、室内の暖めた空気を外に逃がさないのです。そのためどちらの季節でも過ごしやすくなり、冷暖房機器に頼ることも減るため、光熱費の節約につながります。

そんな高気密・高断熱の住宅には、省エネ効果という大きなメリットがある一方、建物内部に結露が発生しやすいというデメリットも存在します。しかし最近では、これらの問題も24時間換気システムや壁体内換気システムといった技術開発によってかなり解消されています。

最新の高気密・高断熱住宅は、少ない暖房器具で部屋全体が温まるので省エネ効果が高いばかりでなく、結露が防止されるためカビや腐食を防ぐ、熱が逃げにくいため自由な間取りが可能、暖房使用率が少なくなるので室内環境がクリーンに保てるなどのメリットもあります。つまり、住宅自体の寿命が長くなることにより、人の生活に優しいだけでなく、環境にも優しい住宅といえます。


近ごろ注目を集めている「北方型住宅」は、国の「超長期住宅先導的モデル事業」にも採択され、今や北海道内の各地で建築が進められている新しいコンセプトの住宅です。それは、従来の高気密・高断熱住宅の特長に加え、さらに「長寿命」「安心・健康」「環境との共生」「地域らしさ」という、これからの住宅に求められる4つの基本的な性能をプラスしたものです。

まず「長寿命」とは、50〜100年間使用できる高い耐久性や、変化する暮らしに対応できる使い勝手の良さを備えるということです。さらには点検や修繕などの維持管理がしやすく、次世代に引き継がれる資産となることも求められます。

次の「安心・健康」とは、住む人が年老いても、安心して健康的に暮らし続けられることです。また、シックハウスの原因の一つと考えられるホルムアルデヒド拡散量などを抑え、適切な換気と一定の室温が確保できる必要もあります。

「環境との共生」とは、より少ないエネルギーで暖かい暮らしが実現できる住宅であることです。さらには環境負荷の低減や、美しいまちなみを形づくり、北海道らしい四季の暮らしをゆとりを持って楽しむことができるという特徴もあります。

4つめの「地域らしさ」とは、北海道特有の積雪寒冷な気候と、そこで培われた風土を活かした住まいであることです。また、身近な地域の素材や技術を活用していくことで、暮らしの中に地域らしさを醸成していきます。

そんな「北方型住宅」は、公的機関認定の技術者による設計・施工を義務付けられていますので、金融機関やハウスメーカーに問い合わせるとよいでしょう。


最近では、住宅の新築やリフォームを行うときに、オール電化とともに太陽光発電を採用する人が増えています。この太陽光発電は、地球温暖化の元凶とされるCO2の排出を減らすだけでなく、光熱費の削減にも貢献してくれるという大きなメリットがあります。

あるメーカーの試算によると、一般的な住宅で太陽光発電を採用した場合、CO2の排出量が年間で約30%ほど削減できると報告されています。

太陽光発電は住宅で使用する電気を自宅で発電するわけですから、大幅に光熱費が節約できるのはもちろんですが、オール電化と太陽光発電を組み合わせることにより、発電した電気をさらに有効に使えます。メーカーの試算によると、電気代やガス代などの光熱費が年間に約80%も削減できる場合もあるほか、昼間に発電して余った電気は電力会社に売ることもできます。

また、オール電化住宅を採用した場合、電力会社との契約を「オール電化契約」にすることによって、太陽光発電のメリットをさらに有効に活かせます。電気料金を朝・昼・夕と夜間で料金基準を変えて計算するオール電化契約では、電力単価の割高な昼間の時間帯(デイタイム)は太陽光発電システムで発電した電力で自給し、電力使用量の多い朝夕の時間帯(リビングタイム)には通常料金より割安な電力単価で購入できます。太陽光発電システムが発電しない夜間の時間帯(ナイトタイム)は、さらに安く通常料金の約1/3の電力単価で購入できるのです。

太陽光発電システムにはさまざまな助成制度が設けられており、経済産業省の「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金」制度では2009年度に太陽電池モジュールの公称最大出力1kWあたり7万円の補助がされるほか、市町村などの自治体でも独自の追加補助制度を設けているところが増えていますので、メーカーや施工業者に確認するとよいでしょう。

 



ヒートポンプとは、その名の通り、空気中などに散らばっている熱を汲み上げるポンプのことで、自然の熱をかき集め、熱エネルギーに転換する仕組みを指します。そもそも気体には圧縮すると温度が上昇し、膨張すると温度が下がる性質があることから、これを応用し、大気や水などの熱を集め、冷却または加熱に用いるシステムがヒートポンプなのです。

このヒートポンプは、昔から冷蔵庫やエアコンなどの冷却用として広く使われてきましたが、近年の技術革新により、その用途も冷房から暖房、給湯などへと広がり、近年は、地球温暖化防止の観点からも、大きな注目を集めているのです。

またヒートポンプは、火を燃やさずにエネルギーを得るシステムであるため、CO2を排出しません。もしヒートポンプが日本中の空調・給湯・加温機器に普及したとすると、日本全体で1年間に排出するCO2の約10%を削減できるという試算があるほどです。

全国の電力会社では近年、家庭向けの自然冷媒ヒートポンプ給湯機(エコキュート)を、省エネやオール電化の一環として普及促進に力を入れていますが、「ほくでん」ではパワフルな暖房能力を持つ「寒冷地向け暖冷房ヒートポンプエアコン」を薦めています。特に暖房の場合、石油やガスを直接燃焼させて熱エネルギーを得る場合より、CO2排出量が約半分に削減できることから、機種によっては政府の補助金制度が利用できるものもあります。

「ヒートポンプは省エネを促進し、CO2の排出を抑制できるかもしれないが、初期投資が割高なため経済的ではない」という見方があります。しかし、ヒートポンプシステムはランニングコストを低く抑えることができるため、トータルとして考えれば、決して割高なシステムではなくなりつつあります。

最近、テレビCMなどでよく「エコキュート」という商品名を耳にしますが、これもエアコンなどと同様、ヒートポンプを利用した電気給湯機のことです。この「エコキュート」は、空気中の”熱“を取り込み、少ない電気でお湯を作ることができるため、電気使用量を抑える効果があり、環境にも家計にもやさしい給湯機として注目を集めています。

「エコキュート」は、1台で、家庭内で必要なすべての給湯を賄えるのはもちろん、現在は、床暖房機能の付いた機種も販売されています。その省エネ性は、使用する電気エネルギーに対し、約2倍の熱エネルギーを得ることができるほか、割安な夜間電力を使用して沸かしたお湯を貯湯して使用することで、ランニングコストをさらに大幅に低減できます。

 

 

 

 

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